ダブルセンスを身に着けよう(1)


正直言うと、僕の初めての銀座マスター経験はボロボロだった。

いやぁ、思ったようにできないものなんだなぁ、
としみじみ感じた。

ここ十年くらいは、苦手なことをしない方針で生きてきたから、
苦手なことに真正面からぶつかったのは久しぶりだなぁ。

僕が苦手なことというのは、ごくごく普通のこまごましたこと。

たとえば、グラスを洗うとか、そんなこと。

苦手と言っても、もちろん、普通にできるんだ。
ただ、ちゃんとグラスを洗うことに集中しないと、
割りそうだし、汚れが残りそうだから、ちょっと心配。

で、目の前のことに集中しちゃう。
すると、全体がせ見えなくなって、
次に何をすべきかが、分からなくなってしまう。

そんな状態になってしまった。

でも。

ひとつだけは、最初からやろうと思って、
だいたい出来たことがあるんだ。

それは、気持ちのいい空間を作ること。

特に女性にとってね。

具体的にいうと、無駄なものがごろごろしていない。
とか。
変な汚れが目につかないとか。

そんなとこ。

マスターを始める3時間前に黒服をした女の子と一緒に
お店に入ったから、できたこと。

お客さんが来てからじゃ、余裕がなくてできっこないこと。

元々、一日マスターをしたお店って、昭和ムードのお店なんだ。

ま、古い感覚のお店。

それは内装を変えないとどうしようもない。
でも、お客として来ていたときに、あちこち気になることがあった。

「なんでここに、使いもしない変なお皿が置いてあるんだ?」

僕って、お酒飲むときはカウンター派なんだけど、
カウンターの上にごちゃごちゃ置かれているお店って、
あんまり行かない。

もちろん、お惣菜が売りのお店で、お惣菜がたっぷり入った大皿が
カウンターの上においてある。

そんなのは、いいなって感じるんだけどね。

そうじゃなくて、意味がないものがあるのは、
ちょっと居心地が悪いんじゃないかと気になっちゃう。

あ、本来の僕は、全然気にしないタイプ。
自分の机の上には、三ヶ月前に使った資料が積んであるくらい、
ごちゃこぢゃにしちゃう人。

片付けって苦手だし、ごちゃごちゃしているのを苦にしない性格。
でも、飲み屋にいくと、意外とそういうとこを見ちゃうんだ。

そのお店の主人の姿勢というのかな。

「お客さんに気持ちのいい空間を提供しよう」
という気持ちがあるとこと、ないとこ。

それを見分けるのに使っているんだ。

無駄にごちゃこぢゃしている店って、
気遣いもないお店だったりする。

女性と一緒に行くと、不快にさせちゃう可能性があるお店。

そういうお店は、常連になることはないんだ。

僕の今の行き着けのお店って、ほとんどが仕事の拠点になっている、
北千住にあるんだけど、いきつけの赤提灯でも、
そのあたりはちゃんとしているお店ばかり。

そういうお店には、女性客も普通にいるんだ。

だから、自分がマスターをするときは、
そういう部分はできるだけなくしておきたい。
そう思ったんだ。

さてさて。

僕のマスター経験の話は、これくらいにして。
何を言いたいのかというと。

僕がお店に行ったときに、実際にゃっているとこ。

自分自身の感覚でお店を見るだけじゃなくて、
いつかは同行するであろう女性の感覚でお店を見る。

つまり、僕はお店をふたつの感覚で見ているんだ。

だから、「この店はデートに使えるな」ってことがすぐ分かる。

自分の感覚だけで、お店を見ていると、
他の人を連れていくと不快にさせちゃうことが多い。

特に女の子を連れていくと、不快になりやすいんだ。

僕は、自分以外の感覚でお店をみることを、
ダブルセンスって呼んでいるんだ。

「もし、一緒につれてきた女の子からすると、
このお店、どう感じるだろうか」

はじめの頃は、そんな質問を自分にぶつけてみる。

すると、「うーん、ちょっと雑然としているなぁ」とか、
いくつか気になる部分が見つかる。

本来の自分の感覚では、別に気にならないとこでも、
一緒に連れて行った女の子の感覚を通すと別の答えになる。

ふたつの感覚、ダブルセンス。

最初は自分に質問する形でやっていると、
そのうち自然とダブルセンスが身についてしまう。

「あ、ここは女の子はNGだな」って感じるようになる。

ダブルセンスを使えるようになっておくと、
気遣いができる男って、思ってもらえるんだ。

なぜ、そんなことがおきるのかというと・・・
説明が長くなるみたいだから、明日に続くってことで。

カテゴリー: モテる法則 | 投稿日: 2017/07/27 | 投稿者: Editor