恋愛の最初の一歩を踏み出した話


実は、僕、天野優志は天野プランニングプロダクションという
会社を持っている。

だから、一様社長と、世間一般なら言うと思う。
たけど、僕の定義だと社長じゃない。

社長というのは、「社長」と呼ばれることがある人のこと。
キャパクラみたいな夜の世界ははずしてね。

ようするに、「社長」と呼んでくれる社員がいるのかどうか。

それが社長であるか、社長でないかのライン。

よくさ。
会社員している人が会社を作るって話をする。

「会社を作ったら社長ですね」
なんて言うと喜ぶ。

でも本当は、それだけでは、ただ自営業でしかない。

僕も会社に属さないで仕事をしているから自営業。
でも、社員はいないから、社長だとは思っていない。

あ、天野プランニングプロダクションには、
社員はいないけど、お手伝いしてくれる人がいる。

ま、アルバイトだね。
それはひとりの男。

彼のことをU君と呼ぶことにしよう。

彼は、僕と一緒に仕事をしているから、
当然だけど、僕の書いた恋愛ノウハウをよく読んでいる。

僕のに限らず、いろいろな人の恋愛ノウハウも読んでいる。

だから、そこらの恋愛のうまい男より、
恋愛ノウハウに関しては相当通じている。

恋愛ノウハウに限らず、ノウハウは好きで、
それも、ちょっと怪しい感じのものが好きらしい。

最近、僕が書いている暗示とかのノウハウは、
いろいろな人が書いた催眠とかの本が元になっていたりする。

僕が暗示の世界に興味を持ったときに、
どんな本を読んだらいいのか、聞いたのは彼だった。

僕よりずっといろんな世界の暗示につながるノウハウを
読んでいる。

だけど、残念ながら、U君は、暗示にしろ、恋愛にしろ、
実生活に生かすことはできていない。

もともと、恋愛下手というより、
恋愛恐怖症って感じがするくらい、
恋愛めいたことを避けようとする。

彼と、恋愛ちっくな話をすると、
ファンタジーみたいな話になってしまう。

「それは、体験の話じゃなくて、
妄想の話じゃないの・・・」

って、よく感じてしまう。

そのくらい恋愛に関して心理的ブロックがあるみたいなんだ。

「ちょっとさ、このテクニックさ、使ってみない?」
なんて話をすると、本気で抵抗する。

残念ながら、一切、そういうことは禁句になってしまっていた。

せっかく、恋愛ノウハウの仕事をしているんだからさ。
おまけで身につけたらいいと思うんだけどなぁ~と思いつつ、
そのたびに反発されちゃうから、あきらめモード。

それが、最近、ちょっと変わってきた。
最初に感じたのは、僕と話をしているとき。

彼に頼んでいる仕事はいろいろあって、
情報の整理みたいなことは、単純作業だから、
すんなりと指示が通る。

もし間違っても、次のときに修正すればあとはちゃんと出来上がってくる。

問題は、そういう単純作業じゃないとき。

過去の実績を処理するんじゃなくて、
これから進む方向を探るって作業がある。

それを頼むと、ときどき、彼と僕はぶつかってしまう。

多くの場合、彼が提示してくる方法が、
僕の考えと合わない。

で、その理由を説明していると、
ときどき彼の顔が険しくなってくる。

「あ、やば、そろそろキレるかも」

なんて思っていると、急に言葉がきつくなる。

「あ、やっぱり・・・」
と、今度はなだめるように話をつないでいくんだ。

ただ、そのためにかかる時間がなんと2時間。
なんてことはよくあること。

全然仕事の話が前に進まない。

そんなものだと思っていた。
ところが、ちょっと前、不思議なことがおきた。

やっぱり意見の相違が起きたときのこと。
そりゃ、言いたいことも分かるけど、
それじゃ物事が起きたりしない方向に行っちゃう。

なぜ、それが駄目なのかを説明するために、
ちょっと違う方向の話しをした。

すると、彼の表情が険しくなる。

「あ、そろそろかな」
と分かってはいても、やめられないんだよね。

どうも僕、議論好きっていう性格があるらしい。
反発されると、どうしても、納得させてみたくなる。

それが、うまくいかないと分かっていても、
やめられないんだよね。

あーあ、またかぁ・・・と、話しをしていたら、

キレるなぁ、とおもった瞬間。
彼の顔がおだやかになった。

ちょっと間があったけど、
彼が返してきた言葉が前向きな言葉だった。

それからはすんなりと話が進む。

「???」

話がすんなりと進むのはいいことなんだけどさ。
急に方向が変わると、逆にこっちが戸惑ってしまう。

必要な話をだいたいしおえた後、U君に聞いてみた。

「あのさ、さっきの次のやり方を話していたときさ。
なんか急に感じが変わったんだけど、なんかしたの?」

「分かりました?
実は・・・」

それから彼の難しいセルフコントロールの話が出てきた。

そのこと自体は、意味がよく分からなかったけど、
重要なのは、「何をしたのか」ではなく、
「なぜしようと思ったのか」なんだ。

「だって、コミュニケーションをうまくいかせるには、
必要なことだと気づいたから・・・」

それを聞いて、おおっーって思った。

それまでは、知っているノウハウはやたらとあるはずなのに、
いつも、ノウハウをうまく使うってことがなかった。
それなのに、そのときは「なるほど」と思うような使い方をした。

それから、彼に、コミュニケーションの仕方のアドバイスを
ちょこちょこしていくようになった。

もっとも、あくまでも仕事上のコミュニケーションだけどね。
プライベートな面では、相変わらず。

ちょっと女の子にアプローチする方法を「やってみよう」と
言ったら、やっぱり強烈な反発が返ってきた。

恋愛ができない男って、本当にこういうものなんだよね。
さすがにそっちはあきらめていたら、また、びっくりすること起きた。

それは、彼女のマスターキーを書いている今井悠さんと
U君と3人で居酒屋で飲んだとき。

僕が今井さんにリクエストを出した。

「ね。隣のテーブルの女性ふたりのお客さん、いい感じじゃない?」
「いいですね」
「今井さんなら、あのふたりと仲良くなる方法あるんじゃない?」

僕も居酒屋の店員さんと仲良くなる方法は、
無料レポートとかでよく書いている。

だから、店員さん相手なら、ノウハウを使うことはよくある。
でも、隣のお客さんっていうのは、ちょっと分からない。

でも、実践派の今井さんなら、なにか思いつくんじゃないか、
と、思って言ってみた。

そしたら、彼、さっそく新しいやり方を考えて、
実践してみせてくれたんだ。

「ね、君たち、ほにゃらら」

このやり方は今井さんの教材に採用になったから、
勝手に僕が公開するワケにはいかないんだけどさ。

僕も「なるほど、そうやるのか」と目からウロコのやり方。

さすがナンパができる実践派の人は違うなぁ。

僕みたいな研究派な人間は、とてもじゃないが思いつかない方法。
でも、やってみせてもらえば、なぜそれがうまくいくのかは、
僕の方がよく説明できるんだ。

だから、そんな話を今井さんと一緒に話していたら、
すっごくU君が感心していた。

「すごいですね、参考になりましたぁ」

メモしまくりっ。
恋愛ノウハウに対しては、そんなことはほとんどないのに、
この日のU君は何かが違う。
おおっ、って思ってしまった。

それから二週間して、また、この3人で居酒屋で飲むことにした。

で、また、僕は今井さんに課題を出したりして、
いろんなことを話しながら実践もした。
今井さんだけだけどね。

僕は口だけでした・・・ま、そんなものだけどね。

面白いのは、U君。
そんなふたりの話にしっかりとついてくる。

もちろん、今井さんがいう方法は、
とてもU君が使える方法じゃない。

ある意味レベルが高い方法。

もちろん、普通に女性と話せるなら問題なく使える方法なんだけど、
恋愛がらみとなると、徹底して反発するU君だと荷が重い。

で。
僕は、一計を案じてみた。

もっと、初歩の初歩。
一番最初の入り口のノウハウなら、
今のU君はできるんじゃないか。
そう思えたんだ。

だから、話してみた。

「U君って、つまみを持ってかた店員さんに、
ありがとうって言うよね」
「ええ」

「とってもいいことだと思うよ。
ただね」
「ただ?」

「残念ながら、視線を合わせずに言うでしょ」
「そうですね・・・」

「それじゃ、ありがとうが伝わらないんだ。
ただの社交辞令みたいなものになってしまう」
「・・・・」

「次に持ってきたとき、目を合わせてありがとうと
言ってみない?」
「・・・はい」

おおっ、すげー。

なんと、反発しないぞ。
ちゃんとチャレンジするぞ。

すげー。

今井さんもすごいと思うけど、
元々、彼はすごい人。

だから、すごいとは思うけど
想定内に入っている。

それよりも、恋愛ちっくな行動に
反発しないU君は想定外。

すげー。
すげー。

そんな気持ちは、黙っていたんだけどね。

で。

次におつまみを持ってかた店員さん。
もちろん若い女性。

さてさて。
U君は、目を合わせて「ありがとう」が言えるのか。

・・・

・・・

・・・

あれっ?

「ありがとう」と言わないぞ。

・・・

・・・

・・・

あれっ?

店員さん戻っていってしまったぞ。

U君と言えば、固まっている。

分かるなぁ、その気持ち。

「目を合わせてありがとうと言うんだ」
と、しきりに考えている。

考えている。

「いつ言おうか」

考えている。

考えている。

「あ、いっちゃう。どうしよう」

考えている。

考えている。

行っちゃった・・・失敗。

彼の頭の中では、きっとさそうなっているはず。

ただね。
それを見ている僕は、失敗だと思っていないんだ。

「おおっ、マジにやろうとしている」

それだけで、一歩前進。

いままでやろうと思ったことがないことだから、
思考と行動が追いついてこないだけのこと。

今回は駄目だったけど、
何度もチャレンジするば、できるようになる。

それをやろうと思ったのは、すごい前進だぁ~。

僕もたぶん、ナンパみたいなことをしようと思うと、
U君と同じになる。

今井さんに教わる隣のお客さんに声をかける方法、
僕が実践しようとすると、きっと最初は同じで
固まるって結果になりそう。

それでもいいんだよね。

やってみようと思ったこと。

僕はまだ、そこまで行ってない。
その前で足踏みしている。

伸び率としては、僕より間違いなく
U君の方が大きい。

恋愛ノウハウとか読んで試そうと思っている、あなた。

もしさ。
やろうと本気で思ってもできなかったとき。

「なんて駄目なんだ」
と、責めないでほしい。

やってみようと思うことだって、
すごく貴重なことなんだからさ。

もし、「これは無理だぁ」と思ったら、
もうすこしハードルが低いものを探してやってみよう。

その気持ちがあれば、ちょっとづつだけど、
前に進んでいくものなんだ。

重要なのは、最初の一歩。
それを踏み出せるかどうか。

貴重な最初の一歩を踏み出したU君は、拍手~♪

カテゴリー: モテる法則 | 投稿日: 2017/10/20 | 投稿者: Editor