今回から何回かに分けて、「おしゃべり」の話をしていこうと思う。
ただし、読んで欲しい人は、「おしゃべり」ができない人。
特に、理系の男で、おしゃべりが苦手って人のために書いていくつもり。
元々の僕がそのタイプなんだ。
僕も含めて理系の男って、あいまいが苦手。
算数が数学になって。
理科が物理や化学になって。
複雑な理論が展開されていっても、
「答えはひとつ」って世界なら、ついていける。
どんなに難しい問題だって、明確な答えに行き着けるなら、
努力して理解しようと努めることはできる。
でも。
「あいまいな」答えだとお手上げ。
たとえば、小学校のときの感想文。
「あなたが読んで思ったとおり書いてみましょう」
そうなぁ。
じゃ。
「つまんない」
なんて感想を書いたら、どつかれる。
だから、ついつい読んだことを書く。
すると。
「あらすじを書くんじゃありません」
うーん、思ったとおり書くと怒られるし、
読んだと書くと、それは違うといわれる。
どうしろというんじゃい。
なんて思って、国語が嫌いになったのは僕だけじゃあるまい。
そういう理系な男に、あいまいの極地。
「おしゃべり」の世界を論理だって解説して、
論理で考えて、「おしゃべり」ができるようにする。
それが、この「理系男のためのおしゃべり講座」なんだ。
えっ。
そこまでして、おしゃべりなんて知りたいと思わないだって!
バカモン!スコタン!!コンスタンチノーブル!!!
おしゃべりを制しないで、どうやって恋愛を実現するというのだ。
どんなに恋愛テクが向上したって、
「喫茶店で2時間話せない男とは続かない」
というのが、世の女たちの本音なんだぞ。
おしゃべりなしに恋するためには、
「黙っていても、ため息がでるっ」って言われるくらいイケメンじゃなきぉ駄目だ。
「もう、すべてが夢のようなの」って言われるくらい、お金を使える人じゃなきゃ駄目だ。
それが無理なら、「おしゃべりなんて」と言ってはいけない。
おしゃべりを制するものは、恋愛を制する!
このスローガンの元、理系男なら、論理的おしゃべり技術を手に入れて、
おしゃべり好きな女の子たちをめろめろにする。
それが「理系男のためのおしゃべり講座」の目的だ。
さて、それでは早速、最初の講座からスタートしよう。
まず、おしゃべりを理解するためには、マニアとミーハーを理解しないといけない。
おっと、間違えた。
理系男には、マニア心は最初からあるだろうから、
マニアは理解できているはずだ。
マニアに相対するものとして、ミーハーを理解してもらおう。
ミーハーとは、広く浅くの方向性をもった人間のこと。
なんでも表面はかじっておく。
それ以上でもそれ以下でもない。
マニアというのは逆。
狭く深くの方向性をもった人間。
おしゃべりが苦手という理系男でも唯一例外がある。
同じ趣味の世界の人間と話をすると、
一晩中でも話ができる。
そういうものだろう。
これは、マニアな人間ならみんな同じだ。
元々、狭くという性質があるので、
同じ趣味という人間はすごく限られていく。
だから、趣味があうとそれまで話す相手がいなかったことを、
一晩中でも話し続けることができてしまう。
さて、ミーハーはどうか。
広く浅くが信条だから、他の人の興味と重なりあうことができる。
つまり、マニアな人にとってはレアな話が合う人が、
どこにでもいるということだ。
ミーハーな人間同士は、どこかで興味が重なり合うことができる。
これが、おしゃべりがいつまでも続くベースになっているのだ。
それでは、なぜ、女性にミーハーな人が多いのか。
それを解説しよう。
まず、男が理解しておかなければいけない女社会の掟というものがある。
女性社会において、相手に合わせるというのは、
暗黙の了解になっていること。
これは話をする上でもそうだ。
たとえば、ある女性がこんな話をしていたとしよう。
「あの人、話がつまんないのよね」
よく一緒にいる女性のことをこう言った。
男同士の場合だと、この二人は仲がよくないと判断するところ。
しかし、女性社会においては、さにあらず。
そういいながら仲良くしているというのはざらにある。
ここに、女性社会の男に理解しづらいポイントがある。
言っていることと、やっていることが一致しない。
そういうことではないぞ。
つまり。
話はつまらなかろうが、性格がちょっと悪かろうが、
そんなことは問題にならない。
なぜならば、女性社会には、「相手に合わせる」掟があるからなのだ。
相手に合わせる掟があるから、ちょっとくらいのずれは、
気にすることはない。
それぞれが合わそうとするから、自然と流れができていくのだ。
逆に、どんなに話が面白い女性でも、
「相手に合わせる」掟を無視する女性は、はじかれてしまう。
「なんだかよくわからない人」と言われて、
コミュニティーに存在できなくなってしまう。
それが「相手に合わせる」掟の怖いところだ。
ただし。
逆に言えば、この「相手に合わせる」掟。
男からみたら、すごく利用しがいがあるポイントなのだ。
「こんな話をしてもつまらないと思われてしまうかも」
と心配する男がいる。
しかし、そんな心配無用。
「相手に合わせる」掟をほとんどの女性はもっているのだ。
仮につまらないと思われても大丈夫。
つい、合わせてしまうのが女性だ。
これをどう使うかは、のちほど、説明しよう。
さて。
そろそろ、理論の話はこれくらいにして、
実際に役立つテクニックの話をしよう。
まず、おしゃべりを生み出すには、話題が必要なのだ。
理系な男にとって、この話題が難しい。
どんな話題を切り出したらいいのか思いつかないまま、
黙ってしまっている。
そんな状態作ってしまってはいないだろうか。
・・・昔の僕は、そんなことばかりしていた・・・遠い眼・・・
話題を見つけようとしても、
マニアな性格がある男にとっては、女性ウケする話題が見つけられない。
そう思っていないか。
そこで活きてくるのが、ミーハー志向だ。
マニアな部分を持ったままでいいから、
ちょっとだけミーハー志向を身につける。
それが必要となるのだ。
実際に、ミーハー志向の身に着け方を説明しよう。
まずは、ミーハーな人間ならまず興味の対象になる映画を取り上げよう。
マニアな男なら、映画が趣味じゃないと、興味の対象からはずれてしまう。
しかし、ミーハーな人間なら、誰かが映画の話をしたら、
それについていくために、話題になっている映画は何気にチェックしているものなのだ。
だから、映画の話題を投げれば、ぱくっと喰いついてくるぞ。
ただ、そのためには、まずは映画の話題を持たないといけない。
何、難しく考えることはない。
テレビを見ていれば、嫌でも映画のCMをしているだろう。
「映画は興味ない」とスルーしているかもしれないが、
見てはいてるはずだ。
今、ちょっと考えて、すこしでもイメージに残っている映画のCMを探してくれ。
私の場合、「トランスフォーマー・リベンジ」が出てくる。
正確にいえば映画のCMではなく556というスプレーのCMなのだが、
黄色い車が変形する、その映像はトランスフォーマーのものだ。
しかし、トランスフォーマーは女性ウケ、よくない。
いいのはたぶん。
「余命一ヶ月の花嫁」
だろう。
しかし!
そんなことは気にしてはいけない。
自分が気になる映画をイメージするのだ。
そのイメージした映画を使って、女性とおしゃべりを仕掛けるぞ。
まずは、こう質問してみること。
「トランスフォーマーって映画、知っている?」
「あ、テレビでCMやっているよね」
「そうそう、あれ。あの映画みたいんだよね」
「そうなんだ」
って感じの話になるぞ。
えっ、そううまくいくかなって心配だって。
ここで、出てくるのが「相手に合わせる」掟だ。
女性のほとんどは、この掟に縛られている。
相手が男でも、この掟は有効だ。
トランスフォーマーなんて見たいと思わない。
興味が全然ない女性でも、
話を合わせてしまうのだ。
ただし。
話を合わせるからといって、
調子にのってはいけない。
ただ、合わせているだけであって、
楽しいと思っているワケでも、
相手に興味をもっているワケでもない。
そのまま、続けていると、そのうち、
「あ、ごめんなさい。ちょっと用事があって・・・」
と逃げてしまうぞ。
そうならないためには、
途中は、ハーフ・シフトと言う会話テクニックを使うこと。
ハーフ・シフトというのは、
話題を半分だけずらすこと。
トランスフォーマー・映画。
この状態から、
あなた・映画。
こう話題をシフトする。
「そういえばさ。○○さんって、映画みたりするの?」
映画の話をしているんだから、
このハーフ・シフトは簡単なはずだ。
これで、彼女のおしゃべりのスイッチは入ってしまうぞ。
あなたに合わせて興味のないトランスフォーマーの話をしていた。
今度は自分の話だって感じでな。
女性の一番おしゃべりしたいのは、「自分」だ。
そこに話題をシフトしてしまえば、おしゃべりスイッチオン。
あとは、適切なリアクションをしていけば、
おしゃへり無限回廊へと入っていくぞ。
リアクションの話は次回ということで、今日はこれくらいにしておこう。