A部長のベタモテ術


A部長とは、何度か一緒に飲んだことがあるんだけど、
女の子がいるお店で一緒に飲むのは初めてかも・・・

どんな飲み方するのかなと興味があったんだ。

それはちょっとこっちにおいておいて。

昨日の恋愛秘訣、覚えているかな。

好かれても嫌われてもいいから、気になる男になることが、
恋愛フローを生み出すって考え方。

これの実例として、昨日のA部長の話をするね。

で、こっちにおいておいた昨日の話を元に戻して。

F社長とA部長と僕の三人でガールズバーに行った。

F社長は昔から相当女の子を泣かしてきたんだろうなぁと
思うような、「うまい」と思わず言ってしまうテクを連発する人。

だから一緒の飲んでいて安心なんだよね。
どうせ、ほっぽっておいても、女の子と一緒に楽しい場を作ってくれるはず。

でも、A部長は未知数・・・どんな行動をするのか。

最初はちょっとした自己紹介みたいな質問しあう展開。
ま、ここまではガールズバーなら当たり前って感じ。

ビールを一杯飲んで、おつまみのウインナーとかナッツとか
から揚げとか出てきたあたりから、A部長エンジンがかかってきた。

ついに彼の驚愕の恋愛テクニックを目の当たりにするときがきた。

「かわあげ、食べさせて欲しいな」

もう女の子と仲良くなっていたA部長は、そんなことを言う。

「はーい」
素直に応じる女の子。

そのとき、A部長は口を近づけるより前に、
ひたいをから揚げの方に動かして、ゴン。
彼女の差し出したから揚げがひたいにぶつかる。

「ベタだ・・・あまりにもベタだ」

いやぁ、こういう展開正直言って苦手。
ウケればなんでもありって人、確かにいる。

でも、それを横で見ている方が恥ずかしくなる。
F社長を見ると、やっぱりあまりにベタな行動に、
苦笑している。

もちろん、それだけで終わるA部長じゃない。

「じゃお返しに、ナッツ食べる?」
なんていいながら、ナッツを彼女の鼻の穴に入れようとする。

「べ、ベタだぁ~」
一緒にいて、F社長とふたりで気恥ずかしさを味わっていた。

と。
ここまでの話だと、A部長は、悪い見本だよね。
いかにも、おっさんが空気読めずにベタしまくっている。

でも、どうせ、そういう状況なら、とことん付き合ってしまえ、
と思ったしまった僕。
ついつい、僕が得意なルールづくりをしてしまった。

「じゃあさ、F社長、今日はベタ限定ってルールにしましょう」

そう。
踊るベタぁに見るベタぁ、同じベタならベタらなきゃ損損。
ってことで。

僕もF社長もベタをやろうと、本気で考えてみた。

でも、いざやろうと思うと、ベタって難しい。
僕の思考は、「これはありがちだから」と、
ついついベタなことを考えないようになっている。

「ベタな行為って何だろう・・・」ってマジに考えても、
どうしても思いつかない。
このあたりはF社長も一緒。

そしたら、いきなり、「ハッピーバースディ」のメロディがかかった。

なんと、彼女が誕生日だと言う。
別の女の子がケーキにロウソクに火をつけて持ってくる。

A部長の横をその横を通るとき・・・「ふぅっ」。

ベタに息を吹きかけて火を消した・・・すげぇ、超ベタだぁ~。

A部長はベタマスターとして、尊敬できる人だ。
そのとき思ったね。

「お誕生日、おめでとう~」ってみんな言って、もう一度つけてくれた
火を彼女が消した。

拍手・・・で、お誕生日おめでとうの乾杯になったとき、
ベタを思いついた。

「あ、皆さん。ちょっと、僕から彼女に乾杯の言葉言わせてくれるかな」
なんて言って、注目を集めておいて。

まず、彼女をじぃーっと見る。
約3秒・・・見つめていると、3秒って長いんだよね。
その後に一言。

「君の瞳に乾杯っ」

「うわぁぁぁ、ベタだぁ~」
みんなからやっと、ベタだと認めてもらっちゃった。

でも、ベタってやってみると、妙に面白い。
だれもがベタだと思ってやらないことを
そんなの関係ないとやってみる。

それをいつも徹底的にやるA部長。

もちろん、「くどい男」として、嫌う女の子もいると思う。
でも、ベタなことって、なんだかんだ言って笑いを取る。
「面白いっ」って思ってくれる女の子もいるはず。

これこそが、

好かれても嫌われてもいいから、気になる男になることが、
恋愛フローを生み出す。

これの一番いい実例なんだ。

「あの、ベタなお客さんね」

一回でA部長は、そこにいたすべての女の子の印象に残った。

恋愛フローのスタートとしては最高の状態。

恋愛フローを作るには、ベタに限る。

とは言わないけどさ。
ベタなことも、そのひとつだと認めてあげよう、A部長さん。

カテゴリー: モテる法則 | 投稿日: 2017/10/21 | 投稿者: Editor