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昨日、村上かつらって言う人の「CUE」って
漫画を読んだ。
スピリッツで連載していた漫画だから読んだ人もいるかな。
僕はいきつけの古本屋さんで105円で、1巻から3巻が
あったから買ってみました。
ちょうどセール中で、三冊で10%引きということで、
いくらになるのかなと思ったから、285円でした。
なかなかお買い得。
そんなチャンスがなければ、きっと、
村上かつらさんの漫画は読まなかった気がする。
安かったから買ってみて、読んでみてドキドキした。
内容は演劇の話なんだけど、
中学生の主人公が劇団の人たちといろいろあって、
偶然がかさなり、舞台に立つった話。
ストーリーはそんなにすごいものではないんだけど、
微妙な心理が面白いんだよね。
その中に「CUE」って言葉が出てくる。
演劇をやっているとき、役柄になりきるタイミングを
CUEが出るって言うんだって。
それまで何も考えないでCUEが出ていた人気俳優が、
いきなりCUEが出せなくなる。
せりふが出てこなくなって、35秒、舞台に立ち尽くす。
その恐怖を味わったあとは、CUEを出せないといけない
たまCUEがでないかもしれない。
そう悩んで、CUEがでないのにもかかわらず、
セリフを何度も頭の中で繰り返し、CUEがでない
俳優としてごまかしつづける。
そんなお話なんだよね。
ここで言われているCUE。
僕も何度か経験しているんだ。
演劇には興味なかったけど、
妙にCUEが出ちゃうときがあって。
今、一番覚えているのは、中学の文化際で
ビデオをとったとき。
僕は小道具係だったから、
演じる必要なんてなかったんだ。
ただ、主役がどうしても、あるシーンで
NGばかり出す。
「そんなに難しくないじゃん」って言ったら、
そんなにいうならやってみろといわれてしまった。
シーンは、校内放送で呼び出されるシーン。
サスペンスみたいなお話だから、
発端にあるシーンなんだけど、
なにげない日常っていうのは、演じるのが難しかったみたい。
「それじゃ、これをあげたら放送に気がついたとして、
演じてみてね」
監督役の同級生がそんなことを言う。
えっ、えっ。
どうやって演じたらいいんだろう。
気楽に観客してたのが、いきなり反対側。
「そんなの難しくない」なんて言っちゃったのを
くやんだけど、もう遅い。
それじゃいくよ。本番スタート。
えっとぉ・・・あ、監督がサインした。
この瞬間にCUEが入ったんだ。
聞こえるはずがない校内放送。
頭の中に響きだした。
「あれ、今、僕の名前呼ばれなかった?」
「えっ?」
「あ、やっぱり、2年2組の内田だって」
「おいおい、なんかやったのか?」
「まさか・・・なんだろう」
そんな会話をしながら、教室を出る。
途中、入り口の近くに座ったクラスメートと
軽口を交わすようなこともする。
「カットー、すげーいいっ!」
監督役のクラスメートが喜んでいる。
僕はうまくいったことでほっとしたのと同時に、
妙な才能あるなぁ、と変に納得したりして。
もっとも、僕は小道具係りだから、
そのシーンはただの遊びとして処理された。
おまけでNG集の中に入れられて、
ちゃんと文化祭の日に放映されはしたけどね。
なんか、「CUE」って漫画読んでいたら、
そのときのことがありありと思い出してしまった。
それから他のときの「CUE」を探してみたら、
演劇じゃないけど、何か起きるときって「CUE」が
出ている気がする。
「あのときは、何がなんだか分からなくて必死でした」
なんて、成功した人のインタビューにそんな逸話がよく出てくる。
僕もそういう体験なんどかしている。
そういうときって、自分が自分でないような。
そんな不思議な感覚になるものなんだ。
「CUE」が出るってそういうこと。
何かが乗り移ったような感じになること。
実は恋愛ノウハウも似たようなことがある。
頭の中で、「次は何を言うんだっけな」と考えているうちは、
ノウハウどおりの結果ってまず起きない。
会話のノウハウなら、ちゃんとマスターしていないと
いけないのはある意味分かるんだけど、
別に直接書いているとこを見せないメールでもやっぱりそう。
恋愛ノウハウをちゃんと理解して、何度か使ってなれてくると、
いきなり「CUE」が出る。
それまでセリフがしっくりときてなかったものが、
まるで自然にそのセリフが出たように感じられる。
そうなると、本当に効果があるようになるんだ。
もし、恋愛ノウハウが思ったように効果出せてなくてもさ、
あきらめることなく、続けていると、いきなり「CUE」が出る。
そうなると急に効果がでるようになるんだ。
恋愛力